「モルタル外壁にひび割れがあるけれど、家の強度は大丈夫?」外壁に細いひび割れを見つけると、心配になりますよね。表面だけでなく、家の内部まで傷んでいないか気になる方もいると思います。
近くで見ても、ひび割れがどこまで深く入っているかは分かりにくいものです。表面をリシンや吹付けタイルなどで仕上げたモルタル外壁では、外から見える状態だけでは判断できないことがあります。雪が多く、寒さも厳しい北海道では、「自分の家は大丈夫なのか」と迷う方もいるのではないでしょうか。
イズミ塗装が北海道で補修したモルタル外壁の家にも、見た目だけでは分からない傷みがありました。外から見えたひび割れと、内部の状態、実際に必要だった補修を、ご自宅の状態と照らし合わせてみてください。
「ひび割れは、隙間を埋めるコーキング材を詰めれば直る」「塗り替えれば隠れる」そう思っていませんか。モルタルの裏側にある木の下地が動くと、表面を補修しても同じ場所にひび割れが出ることがあります。傷んでいる場所や原因によって、必要な補修は変わります。
塗装はあくまでも健康な状態のお家を保護する役割です。すでに傷んでいる部分は、直してから塗る必要があります。
補修の見積書では、塗る作業だけでなく、傷んだ部分をどこまで直すかも確認したいところです。木の下地の補修が含まれているか。補修した部分を、周りの凹凸の模様に合わせる作業が含まれているか。同じ「ひび割れ補修」でも、工事の内容には違いがあります。
ご自宅に近いひび割れの例と直し方を見比べると、見積書で確認する点も具体的になります。「どの方法で、どこまで補修するのか」を確かめやすくなります。
ただし、ご自宅に必要な補修は、専門家に実際の状態を調べてもらって判断することが大切です。補修が必要か、表面の補修で済むか、木の下地から直す必要があるかを確認してもらいましょう。その結果を踏まえて、ひび割れの部分を先に直すか、外壁全体の塗り替えと一緒に直せるかを相談します。
実際に補修した家では、外から見えるひび割れと、その奥の状態に、次のような違いがありました。
・壁の細いひび割れが、裏側にある下地の合板の継ぎ目に沿っていた家
・細いひび割れに見えて、奥の木の下地まで腐っていた家
では、ご自宅のひび割れは何が原因なのでしょうか。家の強度に関わる傷みかどうかは、見た目だけでは判断できません。必要な補修と費用を考える手がかりとして、まずはひび割れの出方と周りの状態を、実例と見比べてみてください。
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モルタル外壁のひび割れで、家の強度は大丈夫?
細かいひび割れがあるだけで、家の強度に問題があるとは限りません。モルタルは乾くと縮むため、材料の性質上、細かなひび割れをある程度は避けられません。
モルタルの裏側には、雨水の浸入を防ぐ防水紙があります。小さなひび割れだけで、柱や梁まで雨水が入ることはほとんどありません。細いひび割れを見つけても、必要以上に怖がらなくてよいのです。
一方で、斜めに一直線に走るひび割れには注意が必要です。筋かいの不足など耐力壁に原因がある可能性が高い出方です。横方向に長く走るひび割れは、基礎の変形や沈下などが関係している可能性があります。
こうした出方は、表面を埋める前に早めにプロに見てもらってください。ただし、向きだけで原因や家の強度を断定することもできません。
大切なのは、表面だけの傷みなのか、木の下地や建物の動きに関係するのかを分けることです。
外壁のひび割れは表面だけ?木の下地まで届いている?
モルタル外壁のひび割れは、傷んでいる層によって補修の内容が変わります。
・表面の上塗りだけに入っている
・凹凸をつくる表面の仕上げ材の主材まで届いている
・その下のモルタルの層まで続いている
・モルタルの裏側にある木の下地(合板など)の動きや傷みが関係している
表面の仕上げ材には、砂粒のような細かな凹凸があるリシン仕上げがあります。塗り付けた材料で凹凸をつくる吹付けタイル仕上げや、スタッコ仕上げなどもあります。
これらの表面に見えるひび割れが、すべて表面だけの傷みとは限りません。深いひび割れは、その下のモルタル層のひび割れに起因する場合があります。鉄筋コンクリート造などを対象とする国の建築の研究機関(国土技術政策総合研究所)の資料でも、どの層が傷んでいるかを分けて調べています。
木造のモルタル外壁でも、表面と奥を分けて確かめることが大切です。
木造住宅の国の調査基準も、木の下地などまで届くひび割れや、表面の仕上げ材の著しい浮きを確認対象としています。
サイディングやコンクリート打ちっぱなしは、ひび割れの理由も補修方法も異なります。該当する方は、冒頭の「ご注意」からそれぞれの記事をご確認ください。
モルタル外壁のひび割れの形と原因、雨水の入り方
ひび割れは、出ている場所と向きで、原因の見当が付きます。まっすぐな線がすべてひび割れとは限らないことも、ここで分かります。
ひび割れの形は、原因を調べる手がかりになります
同じ細いひび割れでも、どの場所に、どの方向へ出ているかで見方が変わります。
| ひび割れの出方 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 縦や横に一直線に出る | 木の下地に原因がある可能性が高い出方です。 |
| 窓まわりに八の字に出る | 開口部まわりの補強方法に原因がある可能性が高い出方です。 |
| 斜めに一直線に出る | 筋かいの不足など耐力壁に原因がある可能性が高い出方です。 |
| 横方向に長く走る | 基礎の変形や沈下などが関係している可能性があります。 |
| 壁一面に細かなひび割れが出る | モルタルの調合が原因の可能性が高い出方です。 |
外壁の角や窓の四隅は、モルタルの表面付近を補強する方法があります。モルタルを支える金属の網、ラスや、ガラス繊維ネットによる補強で、ひび割れを出にくくします。
ただし、ひび割れの形は原因を絞る手がかりです。その形だけで補修方法まで決めることはできません。
縦横のまっすぐな溝は、誘発目地のことがあります
壁に格子状の線が見えても、すべてがひび割れとは限りません。ひび割れが生じる位置を誘導するための誘発目地の場合があります。
誘発目地は、ひび割れをその位置に集めるため、あらかじめ設けるまっすぐな溝です。公共建築の改修仕様書でも、モルタル塗りの取り合いなどに溝を設け、誘発目地にコーキング材を詰める扱いがあります。
これはコンクリートなどの上に塗るモルタルの規定で、木造住宅の壁にそのまま当てはめるものではありません。
モルタル外壁は、一続きの面に仕上げることが多い外壁です。
一方で、この記事の後半で紹介する施工事例①の住宅のように、縦横に誘発目地が入ったモルタル外壁もあります。

写真の幅のそろった溝は、誘発目地です。ひび割れではありません。
誘発目地は、幅のそろったまっすぐな溝で、中にコーキング材が入っていることがあります。ひび割れは、細く、不規則に曲がりながら走ります。遠くからは同じ線に見えるため、安全に近づける所で形を確かめます。
施工事例①では、誘発目地の溝の底のひび割れは、ひび割れを集める役目どおりの割れでした。一方、溝から離れた壁の面のひび割れは、木の下地の動きとの関係を調べました。
この住宅では、誘発目地の本数が多い面はひび割れが少なく、間隔が長い面に縦横のひび割れが出ていました。現地では、下地の合板の継ぎ目に沿うひび割れとして確認しています。
誘発目地の中でも、隙間が広がった時は点検が必要です。コーキング材が切れて口が開いている場合も、雨水の入口になっていないか確かめます。
ひび割れから入った水は、壁の裏側をどう流れる?
モルタルの裏側では、防水紙が雨水の浸入を防ぎます。通気層がある壁は、水を土台付近の水切りから外へ排出するつくりです。
通気層のない直張りの壁は、入った水が木の下地に留まりやすくなります。
表面のひび割れだけでなく、壁のつくりも確かめる理由です。

外壁のひび割れはすぐ直すべき?放置するとどうなる?
細かなひび割れを見つけたからといって、すべてをすぐ補修する必要はありません。まず、今直す所と、外壁の塗り替えの時に直せる所を分けます。
早めに調べる意味は、雨水の入口や、奥の傷みを見逃さないことです。水が入り続け、木の下地まで傷んでいる場合は、表面の補修だけでは済まなくなります。
塗り替えと一緒に直せる状態なら、塗り替えの足場を使えます。別々に足場を組む必要がなければ、その分の費用を分けずに済みます。
一方、雨漏りの跡や浮きがある場合は、塗り替えの予定だけで先延ばしにしないことが大切です。傷んでいる範囲と水の入口を調べ、必要な処置を先に決めます。
塗装はあくまでも健康な状態のお家を保護する役割です。ひび割れを補修し、浮いた塗膜などを取り除く塗装前の作業が、次の塗り替えを長持ちさせるための土台になります。
直すべきひびか、今は直さなくてよいひびかは、外から見ただけでは分からないことが多いため、イズミ塗装の無料の現地診断で、今すぐ直す所とまだ先でよい所を分けてご説明します。
施工事例2件:下地の合板の継ぎ目に沿ったひび割れと木の下地の腐食
ここからは、イズミ塗装が札幌市内で補修したモルタル外壁の実例です。外から見えたひび割れと、その奥の状態を見比べてください。
施工事例①:まっすぐな溝は誘発目地。その間の壁の細いひび割れが、下地の合板の継ぎ目の線だった
札幌市内の、築13年で初めて外壁の塗り替えを行う住宅です。合板の上にラス入りのモルタルを施工し、リシン仕上げにしたモルタル外壁でした。
<外から見えたサイン>
壁には、縦横の誘発目地がありました。横の目地にはコーキング材が入り、縦の目地は細い溝でした。現地で比べると、誘発目地の本数が多い面はひび割れが少なく、間隔が長い面に細いひび割れが出ていました。
ひび割れは溝ではありません。壁の面を不規則に曲がりながら走り、縦と横のひび割れが十字に交わる所もありました。下地の合板の継ぎ目に沿った出方でした。

窓の下にも細いひび割れと黒っぽい雨筋がありました。誘発目地の溝の底にも、細いひび割れが入っていました。壁の面のひび割れと、誘発目地の中のものは分けて確認しました。

<中の状態と原因の見立て>
外壁の端を見てみると、仕上げから下の層まで、ひび割れが通っていました。この住宅では、壁を剥がさず、下端の断面から状態を確認しています。

壁は外から、リシン仕上げ、ラス入りのモルタル、木の下地の合板、断熱材という構成でした。ひび割れは、合板の継ぎ目に沿い、断熱材の継ぎ目と思われる位置にも出ていました。外壁の角には、L字の仕込み材の上でモルタル外壁が剥がれた所もありました。
現地では、合板の継ぎ目の動きが影響したと見立てました。特に誘発目地の間隔が長い面に、その動きが出ていました。
窓枠の下には、コーキング材が切れて隙間が開いた所もありました。前の年の秋に起きた雨漏りは、ここが入口だったと推定しました。

<実施した対策>
ひび割れや外壁の角、コーキング材を詰める所には、モルタルに染み込ませ、表面を緻密化して強くするケイ酸塩系の材料(ケイ酸塩系表面含浸材)を使いました。
表面を締めた後、開いたひび割れに下地調整材を刷り込んで埋めました。角の仕込み材の上の剥がれも補修しています。砂壁のような凹凸を手で再現し、補修跡を手直ししました。

雨の入口には別の処置が必要でした。窓枠の下の水切りを交換し、窓まわりの古いコーキング材と、誘発目地に入っていた古いコーキング材を全部取り除いて打ち替えました。


壁全体にも同じケイ酸塩系の材料を染み込ませました。傷んだ表面を締め、水がしみ込みにくい状態にしてから、湿気を逃がすつや消しの塗料で3回塗りました。
コンクリートやモルタルの表面を締めて強くするケイ酸塩とは?
ケイ酸塩系の材料は、コンクリートやモルタルの表面から染み込ませて使う液状の材料です。この住宅では、ひび割れの補修前と、壁全体の下塗りに使いました。
染み込んだケイ酸塩が、モルタルの中のカルシウムと結び付きます。その反応でできたものが、表面近くの細かな隙間を埋めます。
隙間が埋まると、表面が緻密化します。傷んでもろくなった表面が硬く締まり、水もしみ込みにくくなります。この仕組みはコンクリート構造物を対象とする資料に示されたものですが、モルタルでも同じ考え方が当てはまります。
材料が届くのは表面から数mmです。
奥まで続くひび割れは、内部へ樹脂を流してつなぐ補修などを組み合わせます。塗るだけでひび割れの見た目が消えるわけではありません。補修材で埋め、周りの凹凸の模様も合わせる必要があります。
<仕上がり>
細いひび割れだけでなく、窓まわりの水の入口と壁全体を合わせて処置した事例です。


施工事例②:細いひび割れに見えて、奥の木の下地まで腐っていました
札幌市内の、リシン仕上げのモルタル外壁です。この住宅の出隅(壁の外側の角)には、角に沿う細い縦のひび割れと、短い横のひび割れがありました。

壁をたたいて音で浮きを調べる打診検査では、周りの仕上げに浮きも見つかりました。
ひび割れの所のモルタルを剥がしてみると、奥まで傷んでいました。出窓の下ではモルタルが落ち、開けた内部の木の下地が腐っていました。モルタルの層にも、上から下へ通る縦のひび割れがありました。

<実施した対策>
腐った木の下地を取り除き、大工が組み直しました。その後、左官でモルタルを塗り、表面を仕上げています。

直した所は、出窓の下と出隅の2か所です。壁にはリシン仕上げや吹付けタイル仕上げなどが混ざっていました。それぞれを見極め、周りの凹凸に合わせて慣らし、塗装しました。
外からは細いひび割れでも、剥がして初めて木の下地の傷みが分かることがあります。

外壁のひび割れと一緒に自分で確認したい傷みのサイン
自分で確認する目的は、原因を断定することではありません。相談する時に、場所や変化を伝えられるようにすることです。
地面から安全に見える範囲で、次の点を残してください。
| 項目 | 見る所 |
|---|---|
| ひび割れの形と場所 | 縦横の一直線か、窓の角か、斜めか、壁一面かを確認します。 |
| 窓まわりと水切り | コーキング材が切れていないか、隙間が開いていないかを見ます。 |
| 雨筋 | ひび割れや窓の下に、雨水が流れた跡がないかを見ます。 |
| 白い粉状の付着物 | 壁の内側の水分が表面に染み出した所に見られる、エフロレッセンスがあります。 |
| 浮きや剥がれ | 浮いた所は、たたくと周りと音が違います。打診による詳しい確認は、現地診断で頼んでください。 |
| 室内の雨漏りの跡 | 雨の後のシミなどを、外壁の写真と合わせて残します。 |
白い付着物や浮きの見方は、鉄筋コンクリート造などを対象とする資料に示されたものですが、木造のモルタル外壁でも同じ考え方が当てはまります。木造のモルタル外壁では、木の下地や防水紙の状態も含めて判断します。
高い所へ上ったり、浮いている所を自分で剥がしたりする必要はありません。写真は、壁全体の位置が分かるものと、ひび割れに近づいたものを残すと相談しやすくなります。
コーキングや塗り替えで直る?ひび割れの補修方法
コーキング材で埋める補修が適している場合はあります。ただし、すべてのひび割れを同じ方法で直すわけではありません。
国の公共建築の改修仕様書は、モルタル塗り仕上げの外壁に、次の3つの工法を挙げています。
住宅では、これを参考にしつつ、壁の状態ごとに方法を選びます。
表面を覆う方法と、内部をつなぐ方法があります
樹脂注入工法は、ひび割れの内部にエポキシ樹脂を注入する補修です。奥まで樹脂を流し込み、中の隙間を埋めて、ひび割れた所を中からつなぎます。
Uカットシール材充填工法は、ひび割れに沿ってU字の溝をつくる方法です。幅10mm程度、深さ10〜15mm程度に削り、コーキング材などを詰めます。
イズミ塗装では、動き続けるひび割れにはこのUカットで伸び縮みするコーキング材を詰め、上を弾性のある仕上げで覆って、動きについていかせます。
シール工法は、ひび割れの上に補修材を塗る方法です。仕様書では、幅10mm、厚さ2mm程度に塗る扱いです。
これらは作業する範囲の寸法で、危険なひび割れを分ける幅ではありません。
また、補修した所に周りと同じ凹凸を付けることを、模様合わせといいます。段差を整え、模様を合わせてから塗ることで、補修跡を目立ちにくくします。
| 見えた症状 | 傷んでいる部分 | 点検後に検討する対処 |
|---|---|---|
| 壁一面に髪の毛のような細かいひび(ヘアクラック) | 表面の仕上げ。モルタルが乾いて縮む時に出るひび | 塗り替えの時に補修材で埋めてから塗る |
| 線がはっきりして、奥まで割れているひび(構造クラック) | モルタルの層や、その下の下地 | 動きが止まっていれば樹脂注入で中からつなぎ、動き続けていればUカットで補修する。模様合わせをして塗る |
| 斜めに一直線に走るひび | 筋かいの不足など、壁の強さに関わる所に原因がある可能性 | 原因を調べたうえで、樹脂注入やUカットで補修する |
| 横に長く走るひび | 基礎の変形(沈下など)に原因がある可能性 | 基礎も含めて調べ、ひびはUカットなどで補修する |
| まわりが浮いている(たたくと音が違う)ひび | 仕上げやモルタルが下地から離れている。奥の木の下地が傷んでいることも | 浮いた所を削って取ってから補修する。下地が傷んでいれば下地からやり直す |
木の下地からやり直した実例は、施工事例②で確認できます。
コーキング材で埋めるだけでよいかは、奥の状態で変わります
表面を覆うシール工法も、仕様書に挙げられた補修方法の一つです。
「コーキング材を使う補修はよくない」ということではありません。
一方、奥に隙間が残るひび割れでは、表面だけを埋めても、再び開くことがあります。動きが止まっていれば樹脂注入、動き続ける場合はUカットなどを検討します。木の下地に原因があれば、その原因への処置も必要です。
ひび割れから水が漏れている場合は、表面の補修だけで済ませません。周りのモルタルの浮きや、さび汁がある場合も、改修方法を別に検討します。
補修材料は、基本的にもとと同じ材料を使うことが最善とされています。
モルタル外壁の補修には、ひび割れを埋める作業以外も含まれます。下塗りの材料や、塗る前に表面の状態を整える下地調整材を選び、吹き付けの模様も直します。
表面がもろくなった壁は、補修前にケイ酸塩系の材料で表面を締めることがあります。仕組みは、施工事例①の後の説明をご確認ください。
自分で埋める前に、ひび割れの写真と周りの傷みを残してください。
モルタル外壁のひび割れ補修にかかる費用の目安
費用は、補修する範囲や方法、足場の要否で変わります。次の金額は目安です。実際の金額は、現地調査の後の見積もりで決まります。
※イズミ塗装では、こうした補修材での補修が、プランの中にすべて含まれているプランもあります。詳しくは現地調査の後にご説明します。
| 工事の範囲 | 費用の目安(税込) | 足場の扱い |
|---|---|---|
| 補修材での補修(欠け・割れ・はがれ)が、塗り替えに入っている簡易補修の範囲を超える時 | 約4万〜13万円(税込) | 塗り替えの足場を使う(足場代は入らない) |
| コーキングの部分打ち替え(サッシまわり中心) | 約8万〜12万円(税込) | 塗り替えの足場を使う(足場代は入らない) |
| 部分補修で足場が要る時の部分足場(1面〜2か所) | 約10万〜19万円(税込・組む面の数で変わる) | これが足場代。塗り替えと一緒なら塗り替えの足場を使うので、別にかからない |
上の2行は、外壁の塗り替えと一緒に行う場合の目安です。ひび割れの所だけを単独で直す金額ではありません。
ご自宅で必要な補修の範囲と、足場が必要かどうかは、無料の現地診断で確認できます。ひび割れの所だけを直す場合と、塗り替えと一緒に直す場合を、見積もりで比べてください。

ひび割れだけ今すぐ補修する?塗り替えまで待つ?
どちらも選べます。違いは、足場の費用と、補修跡の仕上がりです。
ひび割れの所だけ、先に補修することもできます
ひび割れの所だけの補修も、見積もりできます。ただし、高い位置などで足場が必要なら、補修の費用とは別に部分足場が必要です。
部分足場の目安は、約10万〜19万円(税込)です。組む面の数によって変わるため、補修と足場を分けて確認してください。
部分補修では、補修した所に段差や模様、色の差が残りやすくなります。段差を整え、模様合わせをしても、周りとの違いが完全になくなるとは限りません。
今すぐ補修する場合は、止水などの処置と、見た目をどこまで整えるかを合わせて相談します。
塗り替えと一緒なら、足場と仕上げをまとめられます
塗り替えと一緒に補修する場合は、その足場を使えます。補修のために別の足場を組む費用はかかりません。
また、模様合わせをした後、補修した所を含めて壁全体を塗ります。部分だけを塗るより、全体の模様と色をそろえやすくなります。
どちらにするかは、次の3点を合わせて決めます。
・ひび割れの原因と、雨水の入口があるか
・次の外壁の塗り替えをいつ予定しているか
・これから何年住む予定か
雨漏りや木の下地の傷みが疑われる時は、塗り替えまで待てるかを先に診断してもらってください。電話でも、現地診断のご相談を受け付けています。

新築から10年以内のひび割れは建てた会社に確認
新築住宅は、引き渡しから10年間、建てた会社が一定の瑕疵について責任を負います。対象には、外壁など、雨水の浸入を防ぐ部分が含まれます。
ただし、すべてのひび割れが対象になるわけではありません。雨水の浸入に影響しないひび割れは、この責任の対象外です。
新築から10年以内であれば、自分で埋めたり、塗り替えを契約したりする前に、建てた会社へ連絡してください。図面や工事の記録を確かめ、ひび割れの場所と雨漏りの跡を伝えます。
築年数だけでなく、引き渡しの日付も書類で確認しておくとよいでしょう。
イズミ塗装のひび割れ補修と補修跡の仕上げ
イズミ塗装では、現地でひび割れを確認し、直す必要があるかを分けます。そのうえで、表面の補修でよいのか、木の下地から直す必要があるのかを判断します。
木の下地の傷みがあれば、その部分を直します。窓まわりや誘発目地のコーキング材、水切りなどに雨水の入口があれば、その処置も組み合わせます。
補修材での補修に加え、壁の状態に合う下塗りの材料と下地調整材を選びます。※こうした補修材での補修が、プランの中にすべて含まれているプランもあります。詳しくは現地調査の後にご説明します。
傷んで表面がもろくなったモルタル外壁には、ケイ酸塩系の材料を染み込ませ、表面を締めてから補修する方法も使います。表面を整える処置と、ひび割れそのものを直す作業を分けて考えます。
吹き付けの模様を直す作業や、補修跡の手直しも自社で行います。異なる仕上げが混ざった壁は、それぞれの凹凸を見極めて合わせます。
ひび割れの所だけを今直すか、塗り替えの時に全体で直すかも、最初から決める必要はありません。何年住むか、次の塗り替えの時期、必要な費用を合わせて相談できます。
見積書では、補修する場所と方法、木の下地への処置、模様合わせの範囲を確認してください。ご相談は電話でも受け付けています。

ひび割れを見つけたら、補修前に写真を撮って相談
「このひびは直すべきか見てほしい」という段階でも、現地診断を頼めます。先にコーキング材で埋めたり、塗ったりせず、今の状態を残してください。
相談前には、次のものをそろえます。
| 用意する物 | ポイント |
|---|---|
| ひび割れの写真 | 安全に近づける所で、幅が分かる物を当てて撮ります。壁全体と、近づいた写真を残してください。 |
| ひび割れの場所 | 窓の下、外壁の角、誘発目地の中など、位置を記録します。 |
| 雨漏りの跡 | 室内のシミや窓まわりの雨筋を、ひび割れと合わせて残します。 |
| 新築時の図面 | 木の下地の種類や、通気層がある構法かを確かめる手がかりになります。 |
| 前の工事の記録 | 過去にどこを補修したか分かる書類があれば、一緒に用意します。 |
高い所の写真を撮るために、無理に上る必要はありません。手元に図面がない場合も、まずは現状を伝えてください。
診断の後は、見積書の補修の行を確認します。ひび割れの所だけか、塗り替えと一緒か。どの方法で、どこまで直すか。木の下地への処置と模様合わせまで含むかを確かめます。
ひびの所だけを今直すか、塗り替えの時に壁全体と一緒に直すかは、無料の現地診断の後のお見積もりで、補修の方法と範囲を確かめて決められます。
❶ 他社の見積もりをチェックしてほしい方
ほかの業者さんの見積書をもらってみたものの、「これって妥当なの?」「本当に必要な工事だけが入っているの?」と不安な場合は、一度そのモヤモヤを解消しておきましょう。
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❷ まずは自分の家の概算を知りたい方
「今すぐ工事するかは決めていないけれど、だいたいどれくらいかかるのかは知っておきたい」という方も多いと思います。
その場合は、図面と外観の写真を送っていただければ、おおよその金額感と、工事が必要になりそうな時期の目安をお伝えできます。
いきなり現地調査まではハードルが高いという方は、まずこのステップだけでも十分です。
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❸ 一度しっかり家を見てほしい方
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参考にした公式資料
・国土交通省 国土技術政策総合研究所「国総研資料 第1182号 セメント系外壁の塗り仕上げの長寿命化改修設計に資する劣化調査のポイント」 — 表面の上塗りと主材のひび割れの見分け方、補修跡の段差修正と模様合わせ、エフロレッセンス。
・国土交通省 国土技術政策総合研究所「モルタル外壁を地震と劣化から守るための7つのQ&A」 — モルタル外壁の層の構成、通気構法と直張り構法、外壁の角や窓の四隅の補強。
・住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住宅紛争処理技術関連資料集 外壁のひび割れ・欠損(モルタル塗り)」 — ひび割れの出方ごとに考えられる原因。
・国土交通省「既存住宅状況調査方法基準」(平成29年 国土交通省告示第82号・最終改正 令和6年 国土交通省告示第1235号) — 木造住宅の外壁で調べるひび割れ・浮きの範囲。
・国土交通省 大臣官房官庁営繕部「公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」 — モルタル塗り仕上げの外壁のひび割れの改修工法(樹脂注入工法・Uカットシール材充填工法・シール工法)と誘発目地。
・日本建築仕上材工業会「Q&A【防火・耐火】Q10」 — モルタル仕上げの外壁の補修は、もとと同じ材料で行うのが最善であること。
・e-Gov 法令検索「住宅の品質確保の促進等に関する法律」第94条・第95条、同法施行令 第5条第2項 — 新築住宅の、引き渡しから10年間の瑕疵担保責任と、その対象になる部分。
・土木研究所「土木研究所資料 第4433号 コンクリート構造物の補修対策施工マニュアル 2022年版」 — ケイ酸塩系表面含浸材が表面を緻密化する仕組み。
・日本コンクリート工学会「けい酸ナトリウム系表面含浸材の浸透機構に関する基礎的検討」(コンクリート工学年次論文集 Vol.37 No.1・2015) — ケイ酸塩系表面含浸材が届く深さ。
著者名:イズミ(イズミ塗装代表)
北海道札幌市出身、イズミ塗装代表。大学時代に塗装職人として経験を積みながら経営学を学び、卒業と同時に代表に就任。2017年からは元請け事業に専念し、HPを通じて「騙される人を減らす」ことを目指し、結果として5年連続でTOP5の塗装屋に選ばれる。現在は塗装から総合リフォームまで対応し、15年保証や費用対効果No.1を達成。職人の腕を最大限に発揮させる環境づくりにも注力している。
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