コンクリートのひび割れ補修で「V字カット」「U字カット」という工法を提案する業者がいます。これはモルタル外壁では一般的な方法ですが、コンクリート打ち放しには使ってはいけない工法です。
この記事では、なぜNGなのかをサクッと解説します。

V字カット・U字カットとは?
ひび割れの部分を電動サンダーなどでV字型またはU字型に溝を掘り、そこにコーキング材を充填してモルタルで埋める工法です。
表面に柔軟性のある複層塗材(弾性塗料など)が塗られたモルタル外壁では有効な方法です。
なぜコンクリート打ち放しにはNGなのか?
理由は大きく2つあります。
①電動工具の振動で、別の場所にひび割れが起きる
電動サンダーをコンクリートに当てると、強烈な振動が発生します。この振動が目に見えない箇所に伝わり、新たなひび割れを引き起こすリスクがあります。補修のつもりが、かえってダメージを広げてしまうのです。
②補修跡がはっきり残る
V字・U字に削った溝をコーキングやモルタルで埋めても、コンクリート表面にその跡がくっきりと残ります。コンクリート打ち放しは構造体がそのまま見えている仕上げなので、補修跡がそのまま見た目の問題になります。
正しい補修方法は?
コンクリート打ち放しのひび割れ補修には、表面を削らない方法を使います。
幅0.3mm未満のヘアクラックには、ケイ酸塩系の強化剤をコンクリート内部に浸透させて強度を上げる方法。0.3mm以上のひび割れには、エポキシ樹脂を注入する工法が有効です。
どちらも外壁を傷つけずに、内部から強度を回復させることができます。

まとめ
・V字カット・U字カットはモルタル外壁用の工法
・コンクリート打ち放しに使うと振動で新たなひび割れが発生するリスクがある
・補修跡もくっきり残り、見た目が悪くなる
・正しい方法は強化剤の浸透やエポキシ注入など、表面を傷つけない工法
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著者名:イズミ(イズミ塗装代表)
北海道札幌市出身、イズミ塗装代表。大学時代に塗装職人として経験を積みながら経営学を学び、卒業と同時に代表に就任。2017年からは元請け事業に専念し、HPを通じて「騙される人を減らす」ことを目指し、結果として5年連続でTOP5の塗装屋に選ばれる。現在は塗装から総合リフォームまで対応し、15年保証や費用対効果No.1を達成。職人の腕を最大限に発揮させる環境づくりにも注力している。
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